防草シートおすすめ5選|種類やコスパ、選び方を徹底解説

「おすすめの防草シートはどれ?」
「持ちがよくてコスパのいい防草シートがほしい」

面倒な草むしりの手間を省いてくれる防草シートは、一度敷くだけで半永久的な効果が持続する便利なアイテムです。

ネットで検索すると実に多くの商品がヒットするため、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

そこで本記事では人気の防草シートを徹底比較し、おすすめ商品5選をまとめました。防草シートの種類や選び方も解説するので、購入時の参考にしてください。

目次

防草シートの素材の種類

防草シートを選ぶ際、まずチェックしたいのが素材です。

防草シートの素材は大きく3つの種類(①ポリエチレン②ポリプロピレン③ポリエステル)に分類されます。素材によって耐用年数が大きく変わるので、耐久性を重視する方は素材にこだわりましょう。

以下の表にそれぞれの耐用年数とメリット・デメリットをまとめました。

素材耐用年数メリットデメリット
ポリエチレン短い安価で購入できる熱や紫外線に弱く、3種類の中では劣化が早い
ポリプロピレンポリエチレンとポリエステルの間酸やアルカリに強い熱や紫外線には弱い
ポリエステル長い熱や紫外線に強く、劣化しにくい3種類の中ではもっともコストがかかる

もう一つ、防草シートの耐用年数を左右する要素に繊維の織り方(織布・不織布)があります。

防草シートの素材を織っているか、織っていないかで以下のように耐用年数が変わります。

繊維形成の種類特徴耐用年数の目安
織布繊維を一つひとつ織っているもの。比較的安価だが劣化しやすい1〜5年
不織布繊維を織らずに結合させているもの。破れにくいが値段が高い5〜10年

少しでも長持ちさせたいとお考えの方はポリエステル製で不織布のものを、定期的に交換する予定があればポリエチレン製のものといった使い分けをするのがいいでしょう。

人工芝を敷くなら防草シートはマスト

庭に人工芝を敷く計画があるならば、先に防草シートで雑草対策をしておくことが大切です。

「人工芝を敷けば雑草は生えない」と考える方がいるのですが、人工芝を敷くだけでは雑草対策にはなりません。

なぜなら人工芝は景観を美しく保つためだけのものであり、それ自体に防草の機能がないからです。

植物が光合成をするには水と空気、光が必要です。どれか1つでも欠けると植物は成長できません。

屋外環境で水(雨)や空気を完全に遮ることは物理的に難しいので、防草対策ではまずどのように光をさえぎるかを考えます。

ここで役立つのが、高い遮光性を持つ防草シートです。防草シートには夏場の強い日差しを遮る遮光性が備わっており、光を遮断することで雑草が光合成するのを阻止します。

最近は遮光機能のある人工芝や、防草シートと一体型の人工芝などが販売されています。

コストや手間を考えると非常に魅力的ではありますが、人工芝のつなぎ目から雑草が伸びてくる可能性がある点は最大のデメリットと言えるでしょう。(つなぎ目までは遮光が及ばないため)

防草シートの選び方|チェックすべき5つのポイント

「防草シートは種類が多く、どれを選べばいいかわからない…」このようなお悩みがある方は、以下5つのポイントをチェックし総合評価の高いものを選びましょう。

  1. 耐久性
  2. 透水性
  3. 遮光率
  4. 密度
  5. 価格

それぞれのポイントを詳しく解説します。

ポイント①耐久性

防草シートに耐久性を求める方は、素材と繊維の織り方に着目しましょう。

もっとも長持ちすると言われているのが、ポリエステル製&不織布の防草シートです。ポリエチレンやポリプロピレンに比べて劣化しにくく、屋外環境によっては10年以上持つ場合もあります。

耐久性が低いものは1年で亀裂が入ることもあり、防草効果がなくなれば交換の手間もかかります。交換の回数が増えれば結果としてコスパも悪くなるでしょう。

防草シートの耐久性は素材と繊維の折り方で決まるので、持ちのよさを重視する方にはポリエステル製の不織布タイプをおすすめします。

ポイント②透水性

一般的な防草シートには透水性が備わっています。

透水性が高いと雑草が伸びてしまうのでは?と思ってしまいますが、防草シートの上に水がたまることの方がデメリットは大きいのです。

防草シートの上に水がたまるデメリット

  • 雑草の種子が水たまりで成長(発芽)してしまう
  • カビや虫が発生してしまう
  • 防草シートの劣化が早まる

織り目の粗い織布の方が水はけが早く、不織布はじわじわと水がしみていくので織布に比べると透水に時間がかかります。

日陰になりやすい、また水はけが悪い場所には織布を、水がたまりにくい場所には不織布といった使い分けをするのがいいでしょう。

ポイント③遮光率

遮光率は防草効果を高める上で非常に重要なポイントです。

植物の成長に必要な要素は3つ(水・空気・光)ありますが、このうち人工的に高いレベルで遮断できるのが光です。

屋外環境で雨や空気を完全に遮断することは難しいですが、光を遮ることができれば植物は光合成ができなくなります。

防草シートの場合、遮光率は99.5%以上のものが望ましいと言われています。遮光率が高ければ高いほど防草効果も高くなるので、商品選びの際は遮光率は必ずチェックしてください。

ポイント④密度

防草シートの密度は遮光性に関わる重要なポイントです。

密度の高さとは、すなわち繊維間のすき間が小さいことを意味します。太陽光は繊維間のすき間から差し込むため、密度が高ければ高いほど遮光性が高い(=防草効果が高い)と言い換えられます。

防草シートの密度は目付量(g/m2)で表し、目付量が大きければ大きいほど密度は高いです。また密度と重量は比例するので、高密度のものほど重いことも覚えていてください。

ポイント⑤価格

防草シート選びで迷う方は、思っていた以上に価格帯の幅が広いことに驚いたかもしれません。

防草シートの価格は素材やサイズで決まり、防草効果の高いものほど値段も高くなります。

人気の「デュポン プランテックス」シリーズ(ザバーン)を例にあげると、240G※1は1m×10mで8,000円程度※2。350G※1は1m×10mで11,000円程度※2と重量(繊維量)が多いものほど価格は高いです。

高ければいいということではありませんが、価格は商品の品質を表す目安の一つになるでしょう。

※1…1平方メートルの防草シートに使用されている繊維の重さを示す単位
※2…Amazonの価格参考

防草シートは半永久的に使える?

一般的に、防草シートの耐久年数は長くて10年だと言われています。

素材や使用環境によって15年以上使える場合もありますが、半永久的に効果を持続させるのは難しいかもしれません。

防草シートを長持ちさせるには、シートを敷く前の念入りな雑草処理が大切です。

またシートを敷いた後はしっかりと固定したり、直射日光が当たらないよう上に砂利を敷くなどの工夫も必要です。

【2023年最新】おすすめ防草シート5選

ここからはおすすめの防草シート5選を紹介します。

商品の特徴(素材や重量、遮光率など)と口コミをまとめましたので、どれを選ぶべきか迷われている方は参考にしてください。

おすすめ①デュポン™ザバーン® 防草シート 240グリーン 1M×30M

画像引用:Amazon
幅×奥行1m×10m
重量6.5kg
素材ポリプロピレン
繊維形成不織布

耐久性を重視したい方におすすめなのが、米国のデュポン社が開発製造を行うザバーンです。

素材はポリプロピレンで、4層のスパンボンド不織布が強度と耐久性を高めます。透水性に優れているのでさまざまな用途に活用できます。

おすすめ②Sumeriy 防草シート 1m×10m 固定ピン25本と黒丸25枚付き

画像引用:Amazon
幅×奥行1m×10m
重量約1.0kg
素材ポリプロピレン
繊維形成不織布

庭や歩道、人工芝の下などさまざまなシーンで活躍するSumeriyの防草シート。

耐用年数は5年で定期的な交換が必要ですが、強度・耐久性を考えるとコストパフォーマンスは抜群です。固定ピンがついており、女性でも施工しやすい点が高く評価されています。

おすすめ③NITTO SEKKO GreenArts430Z 防草シート (1m×50m_1本)

画像引用:Amazon
幅×奥行1m×50m
重量約9.0kg
素材ポリエステル
繊維形成不織布

耐久性が高いポリエステル不織布の防草シートです。

1m×50mで重量は約9kgと軽く、女性でも取り回ししやすいのが嬉しいポイント。ハサミで簡単にカットでき、端部が美しく仕上がるのも大きな魅力です。

おすすめ④IKITECS 防草シート 130g/m2 1×10m 2個

画像引用:Amazon
幅×奥行1m×10m(×2個)
重量約2.6kg
素材ポリプロピレン
繊維形成不織布

ポリプロピレンと紫外線劣化防止剤を使った耐久性の高い防草シート。

わずかに茶色が入った深いグリーンなので、自然によくなじみ違和感のない見た目に仕上がります。軽くて扱いやすいシートが2個セットになっており、コスパも抜群です。

おすすめ⑤ガーデンプロ 防草シート 人工芝用 1m×10m

画像引用:Amazon
幅×奥行1m×10m
重量約750g
素材ポリプロピレン
繊維形成織布

コスト重視の方にはガーデンプロの防草シートをおすすめします。

ガーデン用品の専門ブランドが開発したもので、人工芝とセットで使用する設計です。水はけがよく軽量なので、ユーザーからは「手軽に作業できる」「取り回しがいい」などと評価されています。

失敗しない防草シートの敷き方

防草シートを長持ちさせるには、まず防草シートを敷きたい範囲にあるとがったものをすべて撤去しましょう

切り株や石などは防草シートの劣化を早めます。雑草が生えている場合はきれいに草むしりをして、防草シートを敷く下準備を行ってください。

整地が終わったら防草シートを設置します。ズレないよう釘や固定ピンで仮止めし、はみ出る部分はハサミで丁寧にカットしましょう。

防草シートのつなぎ目には10cmほどの重ねをつけます。(重ねが短いとつなぎ目から雑草が生えてくる可能性があるため)

全体に防草シートを敷いたら50cm間隔で釘打ちし、釘打ちした部分とつなぎ目に専用テープで補強をして完成です。

まとめ

防草シートは素材や繊維の織り方によって耐久性が大きく異なります。

「長持ちするものがいい」「価格を安く抑えたい」など重視するポイントは人それぞれなので、商品ごとの特徴をしっかりと把握し、使用環境に合ったものを選びましょう。

本記事が防草シート選びの参考になりますと幸いです。

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この記事を書いた人

フリーランスとして活動するエクステリアプランナー。
2級エクステリアプランナー・インテリアコーディネータ―の資格所有。
住宅の外観から内装デザインまでを得意としており、自身の住宅デザインも手掛けている。

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