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夢のマイホーム購入にあたり、誰もが直面する費用の問題。
家はお金のかかる買い物なので、できるだけ安く建てたいと考える方は多いでしょう。
注文住宅のカタログ一括請求ができるLIFULL HOME’Sのお蔭でかなり情報が集めやすくなったものの、2021年以降はウッドショックの影響により、住宅の建築費は高騰し続けているのが現状です。
そんな中でも、家を安く建てる方法はあります。家にかかる費用をおさえたい方のため、この記事ではローコスト住宅実現に必要な5つのポイントをご紹介します。
安く家を建てる方法はあるのか
安く家を建てる方法をお伝えするには、まずは「価格帯がいくらであれば安いのか」をお話しなければなりません。
フラット35でおなじみの住宅金融支援機構が行った調査では、注文住宅の建築にかかる費用の全国平均は3,533.6万円という結果が報告されています。(参照:フラット35利用者調査|2020年度調査 地域別都道府県別主要指標)
この平均を一つの基準として考えると、2,000万円台で建てられるのが安い家の定義となります。延床面積を小さくしたり設備を最小限におさえれば、1,000万円以内で家を建てることも夢ではありません。
ローコスト住宅を建てるには工夫とアイデアが必要
家づくりは、安さにこだわればこだわるほど妥協点が増えていきます。
安く建てるなら「収納を増やしたい」「設備をグレードアップしたい」などの希望は、残念ですが通らない可能性が高いです。
ただし、格安住宅でも工夫次第では快適な生活が送れます。スペースが少ないことをネガティブにとらえるのではなく、材料費を節約できると考えれば家づくりが楽しくなるでしょう。
どうしても譲れないポイントがあるなら、ほかのコストをおさえて全体としてバランスをとるのも一つの方法です。
家の価格と打ち合わせ回数は比例する
家を建てるにあたり、ハウスメーカーはヒアリングした情報をもとに図面を作成します。
図面作成後は、数回にわたって細かい部分を修正していくのが一般的です。オーダーメイドキッチンや造作家具など、施主のこだわりが強い場合は数十回打ち合わせすることもあります。
打ち合わせの回数は、施主のこだわりに比例します。格安の家は規格化されている部分が多いので、フルオーダーの住宅に比べて打ち合わせ回数は少なくなるはずです。
自由度は少ないですが、あれこれと迷わずに済みますし、その分早く着工できる点は格安住宅の大きなメリットといえるでしょう。
安く家を建てるための5つの方法
新築費用を少しでも安くおさえたい方は、以下5つのポイントを意識してみてください。
- 正しい情報収集
- 家の形と間取りをシンプルにする
- 規格住宅を選ぶ
- 延床面積を小さくする
- 建材と設備のグレードを下げる
- 水回りをまとめる
ここからはそれぞれのポイントを詳しく解説していきます。
方法①正しい情報収集
住宅メーカーは全国に3.5万社近くあり、中には悪質な会社も存在することは否定できません。
そのため、まずは正しい相談先となるハウスメーカーを選定できるか否かで費用・住宅のクオリティが大きく左右されます。
その際にお勧めのサービスが、LIFULL HOME’Sの一括カタログ請求です。
建築予定地・予算からあなたにマッチする住宅メーカーのカタログをまとめて送ってくれます。
もちろん無料なので是非活用してみましょう。
方法②家の形と間取りをシンプルにする
家の本体価格を安くおさえるなら、外観はできるだけシンプルに、すっきりした形を目指しましょう。
上下階が不揃いな家は、凸凹している分材料費が余計にかかります。間取りが複雑になるほど壁が増え、より多くの骨組みや建具が必要となるからです。
また、材料費をおさえるという点では屋根の傾斜もチェックしてください。傾斜をつけるとそれだけ外壁面積が広くなるので、その分だけ外壁材にお金がかかります。
ローコスト住宅実現のためには、家の形は四角い総2階建てがおすすめです。屋根は切妻や片流れにすると、工事費を安くおさえられます。
平家は安く建てられる?
安い家=平家をイメージされる方がいますが、平家が必ずしも安く建てられるとは限りません。
平家と2階建てで同じ延床面積の家を建てるとします。平家は1階だけで1〜2階分の面積を確保しなければいけないので、基礎と屋根の工事費用は単純計算で2倍かかることになります。
シニア世代の夫婦が暮らす家なら、延床面積20坪ほどのコンパクトな平家でも十分生活できるでしょう。しかし、子育て世代となると3人家族なら30坪、4人家族では35坪以上はほしいところです。
延床面積35坪の家を建てるなら、平家よりも2階建てにした方が工事費は安くおさえられる可能性があります。ファミリー層向けの安い家を建てるなら、平家に限定せずハウスメーカーと相談しながら決めることをおすすめします。
方法③規格住宅を選ぶ
規格住宅とは、ハウスメーカーや工務店が用意したプランに従って建てる家のことをいいます。
間取りや外観、設備などのパターンがある程度決まっているため、設計やデザインの自由度はやや低めです。一方で、資材を大量発注できるというメリットがあり、注文住宅よりも大幅なコストダウンが可能です。
規格住宅は一般に受け入れられやすい設計なので、家づくりでの大きな失敗を防げます。また、間取りやデザインプランが用意されているため打ち合わせ回数も少なく済みます。
方法④延床面積を小さくする
家は大きくすればするほど工事費が高くなります。
コストをおさえるならば、延床面積を小さくするのも一つの方法です。やみくもに狭めるだけでは生活しにくくなるだけなので、まずは家族の人数に対し最低限必要な広さを計算しましょう。
その上で無駄なスペースを取り除けば、コストダウンだけでなく家事動線の良さも実現できて一石二鳥です。
子ども部屋の数や広さで迷うなら、あえて個室をつくらずオープンスペースにするという選択肢もあります。いつか独立して家を出ることを考えると、子ども部屋の仕切りは家具やカーテンで後付けする方も多いです。
方法⑤建材と設備のグレードを下げる
キッチンやお風呂、トイレはメーカーが多数あり、各社でバリエーションも豊富です。
大手メーカーのハイグレードキッチンの相場は80〜100万円で、背面収納などのオプションをつければ200万円を軽く上回ります。一方、仕様はこだわらず安さだけを重視すれば10万円台でつけられるキッチンもあります。
水回り以外では、外壁や床材、クロスなども節約できるポイントです。
方法⑥水回りをまとめる
配管工事のコストをおさえるには、キッチンやお風呂などの水回り設備を一ヶ所にまとめるのも有効です。
2階建て以上の住宅は、上下階の同じ位置に集中させることで配管の引き込みを短くできます。給湯器と水回りが近ければガス代の節約にもつながります。
500万円で家が建てられるって本当?
数年前、大手ハウスメーカーが「500万円台で実現する新築一戸建て」という広告を打ち出しました。
当時の新築相場は2,000万円台でしたから、ハウスメーカーには問い合わせが殺到。時間が経過した今でも、当該ハウスメーカーに対し「格安」のイメージを持つ人は少なくありません。
実際のところどうだったかといえば、500万円台に含まれるのは本体価格のみ。付帯工事や諸経費を含めると1,000万円以上はかかったようです。(この商品はすでに販売終了となっています)
現実問題として、500万円で家を建てるのは不可能に近いです。一人暮らし用にワンルーム風の家を建てるにしても、低く見積もって700〜800万円はかかります。
水回り設備をつけず、暑さ寒さ対策も一切しなければ500万円の家は可能かもしれません。ただし、それはもはや家ではなく快適に居住できる状態にはならないでしょう。
ローコスト住宅にはデメリットも
家を安く建てる方法は色々ありますが、安さばかりに気を取られると後悔ポイントが増える恐れがあります。
妥協点の線引きは人それぞれなので、どこまで我慢できるかボーダーラインは決めておいた方がいいでしょう。本記事の最後は、ローコスト住宅を実現した方が建てた後にデメリットと感じた点を紹介します。
気密性や断熱性に不安が残る
家づくりの節約として、建材や設備のグレードを下げる方法を紹介しました。
グレードを下げれば費用はおさえられますが、高機能のものに比べると性能は落ちます。建材の場合、気密性や断熱性にかかわるため、室温は外気の影響を受けやすくなるでしょう。
室温の変化が大きければ、それだけ冷暖房費がかかります。安さを重視するならば、家の本体価格に加え、ランニングコストも考慮した節約を目指しましょう。
経年劣化によるメンテナンス費用がかかる
生活空間を雨風から守ってくれる外壁は、早ければ5年ほどで変色・退色してきます。
外壁の劣化を放置すると家そのものの寿命を縮めてしまうため、今後も長く住む予定のある家ならばできるだけ早く補修すべきです。
外壁を張り替えるとなれば、100〜200万円はかかります。30歳で建てた家に40年間住み続けると仮定し、10年に一度外壁を直すとなれば総額400万以上のリフォーム費用がかかる計算です。
それならば、初期費用が多少高くついてもより性能のいい外壁材を選ぶという選択肢もあります。
家は建てる時だけでなく、メンテナンスにもお金がかかります。本体価格の安さも大切ですが、住み続けている間にかかるお金も計算に入れておきたいところです。
シンプル&省スペースで家を安く建てよう
マイホームは一生に一度のお買い物です。
どんなに節約しても1,000万円以上はかかるので、後悔のない家づくりがしたいですよね。
ローコスト住宅でも、工夫次第では理想の間取りが実現できます。価格と理想のバランスをとりながら、長く快適に暮らせる家づくりをしていきましょう。